ログインせずにWiFi USBアダプタを自動起動する(Ubuntu 22.04)
目次
現在の状態
新しいElitedesk800 g4 sffを仕事用で使い始めたので、古いg1にはUbuntuを入れてメディアサーバを構築しようとしています。
ただ、このg1はルータが置いてある部屋から離れており、現状無線LAN接続しか選択肢がない状況でした。そこで家に転がっていたArcher T2U NanoをWiFi アダプタとして使用し、以下の記事を参考にドライバをインストールしたのですが、 ログインしないとネットワークアダプタが開始せず、自動ログインをONにして対処していました。
通常時はこのUbuntuにノートパソコンやg4からSSHにて接続していますが、GUI操作もできたら万が一の時も良いだろうと思い、リモートデスクトップをする方法を探していました。
そこでこんな記事を見つけたのですが、GUI環境には1ユーザしかログインできないようで、自動ログインしている現在の状態ではリモートデスクトップにてログインできないと思われます。
一方で、自動ログインしないとLAN接続できないので、リモートデスクトップも使えない…と矛盾した状態に。
ならばログイン無しでWiFi USBアダプタを自動起動できるようにしたいと思います。
自動起動の設定
自動起動する方法を探していましたらこんな記事を見つけました。
Ubuntu 16.04の起動時に無線lan接続する · GitHub
この記事を参考に設定を進めてみます。
/etc/network/interfacesをイジる
/etc/network$ ll -a
合計 32
drwxr-xr-x 6 root root 4096 4月 19 19:04 ./
drwxr-xr-x 130 root root 12288 9月 22 21:05 ../
drwxr-xr-x 2 root root 4096 8月 26 23:32 if-down.d/
drwxr-xr-x 2 root root 4096 8月 26 23:32 if-post-down.d/
drwxr-xr-x 2 root root 4096 8月 26 23:32 if-pre-up.d/
drwxr-xr-x 2 root root 4096 8月 26 23:32 if-up.d/
あれ、ないぞ??
調べたらUbuntu16系まではこれで良かったみたいですが、18系以降は
この/etc/network/interfacesがなくなったみたいです…。
そこで追検索をしていたら、
こんな記事を発見。18系以降ではnetplanを書き換えるようです。
netplanを書き換える
$ sudo nano 01-network-manager-all.yaml
# Let NetworkManager manage all devices on this system
network:
version: 2
renderer: NetworkManager
の中は空っぽでした。これが原因かと思い、以下を追記
wifis:
wlan0:
dhcp4: no
dhcp6: no
addresses: [192.168.11.111/24]
gateway4: 192.168.11.1
nameservers:
addresses: [192.168.11.1]
access-points:
"SSID":
password: "PASS"
wlan0とSSID、PASSのところは各自環境に合わせて書き換えて下さい。
そして適用
$ sudo netplan apply
** (process:2965): WARNING **: 02:35:24.361: `gateway4` has been deprecated, use default routes instead.
See the 'Default routes' section of the documentation for more details.** (プロセス:2965)。警告 **: 02:35:24.361: `gateway4` は非推奨となりました。代わりにデフォルトルートを使用してください。
詳しくはドキュメントの 'デフォルトのルート' のセクションを参照してください。
gateway4は非推奨になりましたとさ。海外の投稿でも同じ話題がありました。
Default routeの修正
Default routesを書き換えます。
wifis:
wlan0:
dhcp4: no
dhcp6: no
addresses: [192.168.11.111/24]
routes: ★
- to: default
via: 192.168.11.1
nameservers:
addresses: [192.168.11.1]
access-points:
"SSID":
password: "PASS"
実際の書き込みでは★は消して下さいね。そして再適用
$ sudo netplan apply
今回は何もエラーを吐きませんでした。ifconfigを見るとちゃんと設定されている感じです。
自動ログインをOFFにして再起動
では自動ログインをOFFにしてUbuntu再起動を試します。
…
WiFiの自動接続に成功しました!ログイン画面でもWiFiに接続できています。
原因はnetplanをしっかりと記述していなかったところだったみたいです。
これで本題のリモートデスクトップ環境を構築できます。